Twitterに 小学校教師の ぽんた (@Pontamama12345) さんが投稿した Tweetをご紹介させていただきます。
投稿がこちら
空き(事務)時間「…ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭に」
管理職ほか誰も居ないので対応して下さい、と事務職。変形の学ラン。眉毛無し。大柄。
男の先生が戻ってきたら、ヘルプよろしく。「おーい、まだ在校生が居る時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!
で?きみ、誰?」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
「なんだよ、教え子の顔を忘れたのかよ」
「直接は教えてないでしょ、同じ学年だったけど。
3年前は声変わりしてなくて小柄で眉毛もあった○○くんだなんて
担任の△△先生でも分からないよ」
「なんだよ、分かってるんじゃねえか」
「そうかなと思ったけど、あまりに変わってて自信なかったんだよ」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
「卒業以来じゃないの。どうしたの△△先生を訪ねてきたの?」
「別に。特に用がある訳じゃない」
3年ぶりに小学校に来てるのに?「…中学校、行ってる?その格好で校舎に入れてもらえてる?」
「…」
「給食は食べたの?」
「…」
「遅刻し過ぎて給食に間に合わなくて食べ損ねた?」
「…」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
「先生が残業用に買ってあるおにぎりがあるから、あげるよ。在校生に見られないように、こっちに来て食べなさい」
いいんだよ、正解だよ。
「困った時は街をうろつくんじゃなくて小学校に来なさい」
卒業生に贈った言葉。
覚えていてくれて
思い出してくれて、ありがとう。— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
「またおいでね。困った時じゃなくてもいいからさ」
「先生、変わってるよな」
「そう?きみほどじゃないと思うけど?言わせてもらうけどその格好はダサ過ぎるよ」
やっと笑顔を見せた彼。街中の「先輩」を頼らず
小学校を頼ってくれてありがと。精一杯の虚勢を張っている彼。
何があったんだろう— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
好きなアイドルとかYouTubeの話とか、とりとめない話をして
このあとどうする?と尋ねたら「中学校に顔出す」と。
「じゃ、本当に顔出したか、中学校の先生に確認の電話入れるからね」
「いいよ」本当に彼は中学校へ戻っていた。
小学校を卒業したあと家庭的に色々あって
悩んでいたけど弱みを— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
見せたくなくて虚勢を張って。
でもそれは本当の自分じゃなくて、苦しんで。またおいで。
小学校で自分に戻れるなら
傷を癒せるなら
遠慮しないで。街をうろつくんじゃなくて
小学校においで。パックご飯と梅干しとインスタント味噌汁は常にストックがあるからね。
— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020
覚えていてくれて頼ってくれたことが嬉しかった日記代わりのtweetに
こんなに反響を頂いて恐縮しております。
読んで下さり本当にありがとうございます。街をふらついてしまい、悪い事態へ向かった子供もいます。それを防ぎたい。
そして中学校もとても温かい対応をしてくれる所なのでご紹介します
— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
来校者が誰か分かった時すぐ事務職に「大丈夫です。卒業生です。□□中学校に電話して『○○君は本校で保護しています、20分後にこちらから電話します』と伝えて下さい」と頼みました。
中学校も彼の所在を心配しているからです。おにぎりを食べ終えた彼に
— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
「先生の空き時間は終わりなんだけど、この後どうする?△△先生を待つ?」と言うと「学校に顔出す」と。
彼を見送ってから中学校に「今出ました」と電話すると
既に生徒指導のA先生が本校に到着したと。
「本人が自分で戻ると言ってます」と言うと
「ではAの携帯にそのように伝えます」— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
そしてA先生は、○○君に気付かれないように距離を保ち、無事に中学に戻るまで見守ってくれたのでした。
「連れ戻された」ではなく
「自ら戻った」という形にしてくれて
○○君の立場と気持ちを守ってくれました。そして先生も○○君も
何事も無かったかのように過ごした、と。— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
問題にしないで下さって
持ち直した彼の気持ちを大切に見守って下さって
本当に温かい中学校なんです。我が市は小中連携を密に行っています。彼の家庭の問題については中学校が取り組んで下さっていますので、
小学校としては中学校と連絡を取り合いながら、ほっとできる居場所、— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
エネルギーをチャージしてまた歩き出せる場所でありたいと思っています。
— ぽんた (@Pontamama12345) November 30, 2020
寄せられたコメント
今の時期すぐに不審者となり、中学生に即連絡…となる中、ぽんた先生の優しさに温かい気持ちになりました。
先生の言葉を覚えてくれていたんですね。
拠り所のある子はきっと強くいれるはずです!!
そんな中で、血の通った指導に胸が熱くなりました!!マーク
母校が現実逃避の場所になってはいけないが、一歩前へ進むためには安心できる居場所が必要。
子どもたちが、前を向いて頑張れる故郷でありたいと改めて思いました。
その卒業生、救われましたね。みんなが同じ対応できるとは思わないし、強制してはいけないけど理想だなと思いました。