チャンネル「てみた」

シン・ゴジラのロケでエキストラに配られた「演技の心構え」テキスト(蒲田文書)が話題に


~撮影に参加されるボランティアスタッフの皆さまへ~

皆さま、おはようございます。本日は早朝からの撮影にご参加いただき、まことに有難うございます。当映画の演出部より、本日の撮影について皆さまにご説明します。
守秘の関係でまわりくどい言い方になってしまいますが、本日、皆さまが演じるのは「巨大不明生物に襲われて逃げ惑う市井の人々」役、となります。
我々は、本日撮影するシーンを、観客が映画の世界に引きずり込まれ、巨大不明生物を目の当たりにした恐怖を感じて思わず背筋が震え上がってしまうような、そういったシーンにしたいと考えています。その為にはどうすればいいのか。
巨大不明生物の見た目をグロテスクにする、おどろおどろしい音楽を流す、残酷で目を背けたくなるような演出をする・・・・方法は色々と考えられますが、最も効果的な方法は、「逃げ惑う市井の人々がまるで本当に襲われているように見えること」だと思います。観客は、皆さんの表情、動きからにじみ出る恐怖を感じて、巨大不明生物に襲われる恐怖を疑似体験するのです。しかし、それはただ単に芝居で恐怖の票用を作ればいい、とか、大きな叫び声を上げればいい、といったことでは決してありません。それが、本日皆さまに求められる芝居の難しいところです。


もし本当に巨大不明生物に襲われた場合、人はその人の個性によって違った反応をすると思います。猛ダッシュで逃げる人、ノロノロと逃げる人、体が固まり動けない人、興味が勝り写真を撮る人、顔を巨大不明生物から背けず体だけ逃げる人、子供を必死に守ろうとする人、連れとはぐれ人波の中で探し続ける人・・・それら個性の集合体が、画面に力強さと、リアリティと、本物の恐怖を与えてくれると我々は考えています。
本日は、300人にもの方々にお集まり頂きました。しかし、撮影時間の関係で、そのお一方、お一方に表情の作り方や動きの磯どうをする余裕が正直に言ってありません。ですから、皆さま、本日は各々方の想像力を目一杯稼働させていただき、「自分が巨大不明生物に遭遇したらどうするか」ということを考えてください。恐怖映画などでよく見かけるような、大声で鳴いて大げさに逃げ惑う芝居ではなく、皆さまお一方お一方にしか出来ない芝居をしてください。
そして最後に、最も大事な事を一つ。300人もの方々が本気で逃げ惑うと、各々が周りに気を配る余裕が無くなり、とても危険な状態になります。決して無理はしないでください。何よりを自分の身の安全を第一に考えてください。その上で、皆さまの迫真の芝居を撮ることができれば本望です。
この映画を1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、百年単位で語り継がれる映画にするために、皆さまのお力をお貸しください。是非とも、よろしくお願い申し上げます。


巨大不明生物映画・演出部一同

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シン・ゴジラ

シン・ゴジラがかなりSNSでも話題になっていますね。「想像してた以上に良かった」「日本の特撮の力を見た気がする」など、色んなコメントを見かけます。実はわたしもまだ見えてないのですが、本当に見てみたい。わたしの周りでも複数回見たという人が普通にいますからね・・・。
この『蒲田文書』といわれる演出部さんの情熱の篭ったエキストラさんへの手紙を見ると、全シーンにこれと同様の情熱をもって取り組まれたというのが伝わってきます。予算の問題で色々問題にもなる日本ですが、無いからできない!って大人が言っちゃうとお終いだと思うんです。無い中で考えてやれるのが昭和の大人の魂だってところを日本の若者たちに伝えていってほしいですね!

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